SCS療法に思うこと

 

 他のCRPS患者さんの病気の状況を聞いていると、多くの方が発病して1年間で恐ろしい速度で病気が進行していっているように思います。

 

 私の場合、なぜ比較的進行速度が遅いのか、SCS療法との関係を考えてみました。

 

 私にとって、SCS療法は、病気の進行を遅らせることができるツールだと思っています。他の患者さんはガバペンやリリカを服用して痛みを抑えている方が多く感じました。もちろん私も服用していますが、これはあくまで痛みを抑えている対症療法だと感じています。

 

 SCS療法も、治療を受ければ病気が完全に治るというものではありませんが、電流を流して体内から血行を改善していくことが痛みの進行を遅らせることにつながっているのかなと感じています。

 

 あくまで憶測の域を出ませんが、海外の医療で実践されていることを調べる限り、あながち外れてはいないのかなと身をもって実感しています。

 

 

 比較的痛みをコントロールできている私だからこそ、この病気が抱えている問題に立ち向かいたい。

『メディカル朝日』 2010年11月号掲載
『メディカル朝日』 2010年11月号掲載

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2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載
2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載