私がSCS療法を体験して思ったこと、皆さんに伝えたいことについて書いてみたいと思います。
まず、この治療法の効果は、患部に電流を流して痛みをごまかすことにあると感じました。
しかし、ごまかすといっても、<同じ電圧の電流ばかり流していると体が慣れてしまう>ので、定期的に電圧を調整してもらうことがこの治療法の効果を最大限に引き出すためのポイントになってくると思います。
この手術を受けた私以外の患者さんをみていて、皆さんに伝えなければと思ったことがあります。
それは、『SCS療法を受ければこの病気がすぐに治るわけではない。この治療方法は、あくまでCRPSを治すためのスタートにすぎない』ということです。
この手術を受けた方のお話を聞いていると、手術を一度受けさえすれば病気が治ると誤解されている方が多くいるように思いました。
しかし、さきほど述べたように、定期的に電圧調整をしてもらわなければ、せっかく手術したにもかかわらず、手術の十分な効果が得られにくいと感じました。
どこの部分に・どういう風な電流刺激が欲しいのか、今はどんな電流刺激が楽に感じるのか主治医に正直に伝えて、一緒に模索しながらこの機器を使いこなしていくことが大事だと思います。