私のCRPS闘病記

 

 

   私は今まで、準看護士・介護福祉士・教育委員会所属の養護教員など、主に医療・福祉関係の職務を経験してきました。

 

 

 2009年の5月時は、骨折をしていたため、リハビリを兼ねて在宅訪問介護の仕事をしていました。その際、訪問先での勤務中に軒先から転倒してしまい、さらに運悪く花壇の石に頭部を強打したことがきっかけとなり、CRPSが発病しました。

 

 

 おそらく、このページをご覧になって下さっている方の多くは、CRPSという病名を耳にしたことがないことかと思います。私自身も、医療機関で働いていたとはいえ、この病気になるまで知りませんでした。

 

 頭部に外傷を負ってからすぐに、尋常ではない痛み(こういう表現以外に例えようがないくらいの痛みです)が襲ってきて病院に駆け込み、痛み止め、湿布、安定剤が処方されたものの症状が一向に良くならなかったので、大病院を数ヶ所平行して回りました。

  この辺りの詳細については別の機会に詳しく書いていきますが、私は奇跡的に良い医師に出会うことができ、早期に治療をうけることができたため、この2010年8月時点ではなんとか痛みと向き合いながら生活をしていける状態にまで回復してきています。

 

 このページでは、私がCRPSを発病してから、SCS植込手術を受けるまでの経緯や、その後の様子、また、CRPSという理解されがたい病気を通じて私が感じたこと等について伝えていきたいと思います。

 私が書いていく内容はあくまで私自身に合った治療について書いてあるため、必ずしも他の患者さんにとっても適切な治療となるかどうかは正直なところわかりません。

 

 しかし、このサイトを私の甥っ子が作成している最中に2人の方から、私と同じCRPSの痛みと戦っているとの心強いメールをいただきました。

 まだ病名の認知度が非常に低いこの日本で、他にもどれだけ多くの人がCRPSの痛みで苦しんでいることか。

 この痛みを経験した私にできることは何だろうか。

 CRPSは非常に根深い問題を抱えた病気です。

 私自身もまだ完治はしていない状態ですが、なんとか今の状態を少しでも良い方向に変えていきたい。

 

 

 私は絶対にあきらめない。

 

 

 

 

『メディカル朝日』 2010年11月号掲載
『メディカル朝日』 2010年11月号掲載

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2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載
2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載