SCS療法のデメリット

 

 SCS療法は、この治療をしさえすれば、誰もが必ず痛みがなくなるというものではありません。あくまで効果については個人差があります

 しかし、SCS療法のメリットの投稿で述べたように、全く意味のない治療ではないことも事実です。

 

 

   SCS療法のデメリット

 

 SCS療法を行っている患者さんにご意見を伺った結果、以下の3つに集約されました。

 

 

 ①SCSの機器と、埋め込み部分(主に腹部)が癒着するまでは痛みがある。

("体が機器を臓器として認めるまで"という表現をされる方が多かったです)

 

 

 ②可動域制限といって、機器本体埋め込み部分近辺の動きが制限される。

 (機器の大きさにより稼動域制限が左右されますが、近年、機器は小型化する方向に向かっています)

 

 

 ③埋め込む機器の電池に寿命がある為、約5年ー7年後に交換が必要となる。

(最新のSCS療法で用いる機器は、技術が進歩したおかげで電池の寿命が約20年と長期化しつつあるようです)

 

 

 以上、3つのデメリットが挙げられましたが、SCS機器の電池の長期化・機器の小型化という流れを踏まえると、機器の埋め込み手術の前後で患者さんへの負担が少なくなる方向に向かっていっていると言えるのではないでしょうか?

 

 

『メディカル朝日』 2010年11月号掲載
『メディカル朝日』 2010年11月号掲載

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2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載
2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載