CRPS?

 

  □ CRPSとは? 

 

 CRPS(Complex Regional Pain Syndromeの略称)は、日本語で複合性局所疼痛症候群といい、神経因性疼痛(簡単にいうと"痛み"に関する病気)の代表格の病気です。痛みの病気といっても、鎮痛剤は全くといっていいほど効果がありません。

 

 主な症状は、痛みの原因となった出来事とは明らかに不釣り合いな"激しい痛み"です。発症部位は、なぜか手・腕・足などの四肢が多いと言われています。

 CRPSは進行性の病気です。

 

 

 □ 他の自覚的症状

 

  1. 皮膚・爪・毛のうちいずれかに萎縮性変化
  2. 関節可動域制限
  3. 持続性ないし不釣り合いな痛み、しびれたような針で刺すような痛み、または知覚過敏
  4. 発汗の亢進ないしは低下
  5. 浮腫

               出典:CRPS臨床用判定指標(CRPS研究会,2008)より

 

 

 □ 原因 

 

 CRPSは、体に何らかの外傷(例えば、捻挫・打撲・手術など)を受けた後に発症しますが、原因となる損傷がなぜCRPSを引き起こすのか、その発症メカニズムは未だ解明されていません。

 

 

『メディカル朝日』 2010年11月号掲載
『メディカル朝日』 2010年11月号掲載

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2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載
2010年 12/3 朝日新聞夕刊掲載